服の不具合、不良品についてあなたはどの程度なら許せますか?
あなたがオンラインで服を購入した際にほんの数ミリの糸のほつれが気になる、左右の
縫製わずかに非対称なのが気になる…etc
このようなことでクレームを入れたり返品したりしたことはないでしょうか?
衣類に関係なく物事の細部まで神経を尖らせてる私たち神経質気質で完璧主義傾向の強い
人によくある話だと思います。
これも返品交換を繰り返しエンドレスに終わることが多い話ですが…
このケースの場合に関しては自分と不完全な社会とどう折り合いをつけていくのか、
つまりどこまでを自分の許容範囲にするかということだと思います。
私が今までオンラインで服の購入、返品交換を繰り返してきてどうやって許容
していったかをまとめていきます。
なぜわずかな糸のほつれで返品交換を求めるのか?
3mm、5mm、7mmあるいはときに1~3cmぐらいの糸のほつれがあるかも知れませ
んが、気持ちが悪いのはきちんと揃ってないことにより、何か悪いことが起こるかも知
れない、ただ単にほつれているのが不愉快だなどいろいろあると思います。
私の場合2010年ごろはHIVノイローゼが酷かったので、それに連動してか完璧を求
める傾向が強かったと思います。このように非常に細かいことに完璧を求めて何とか
自分の潜在的な不安や心配とバランスを取っていたのだと思います。
もちろん、この傾向は今でも替わってないので、不安や心配などが強いときは顕著に
このような状態に陥ることが度々あります。
毎日が不安や心配という観念との闘いでハッキリとは覚えてないのですが、HIV
ノイローゼがひどくて頭がいっぱいだったのは確かです。
ストレスでイライラ、そしてイライラしてる状態そのものがHIVの観念とリンクして
たのかHIVになるかも知れないという不安や心配からくる観念が強かったのだと思い
ます。
いろんな思いや思考が交錯していたので今よりも正常な判断は困難だったと思われます。
糸のほつれでもちょっと引っ張るとするっと抜けるものもありますよね?
服飾の用語はわかりませんが、細かく縫製している糸と糸の間にたまたま
はさまっていた糸と表現すればなんとなくわかると思いますが…
あれって、ひっぱるときれいにするっと抜けるのです。
しかし、私の場合はこのわずかなことにのこだわりで何度も返品交換を繰り返していま
した。
どんなにうまく縫製しても先端部分は数ミリは糸が出るものだと思うのですが…
結局きれいに縫製されてることに安心したかったのだと思います。
どうして許容範囲を広げるのか?どこまでを許容範囲とするか、どうやって許容範囲を広げればいいのか?
許容範囲は当たり前の話ですが人それぞれ持っている感覚が違うので一概にこれと決める
ことができません。
結局自分なりに探して折り合いをつけていかなければいけないのだと思います。
そして、なぜ許容範囲を広げるのかというと、自分自身を生きやすくするためです!
この動機がないとなかなか折り合いをつけることは難しいでしょう!
自分の中での許容範囲をあらかじめ押さえておくと許容範囲を広げていきやすくな
ります。
具体的には先述した縫製の間にはさまっていてするっと抜ける糸ならそれは許容範囲と
すると決めることです。
これは客観的に見ても不良品でも何でもないので私の経験上とにかく決めることが賢明
ということで折り合いをつけました。
本来糸のほつれとは縫製がされてる箇所がほどける現象だからです。
ここで返品交換を求めるとムダに時間とエネルギーで消耗してしまいます。
そしてほかの不安や心配の観念などにも派生する可能性が高いのです。
次から次へと出てくる観念に襲われないためにもここで止める勇気をもっていただきた
いのです。
また、私のように糸のほつれが気になっていて、糸のほつれを見つけたらどういうふうな
ほつれ方をしてるのかを冷静に見るようにする意識も持つことは大事です。
これは、服の糸のほつれに限らす神経質気質の人が潜在的に安心という感情を得るために
完璧を求めることで冷静さを失っている状態だと思います。
これは心を目的にしているために何度見ても本当に大丈夫か?
という懸念が襲ってくるのです。
なので、事実のみに意識を向けることが肝要です。
縫製と縫製の間に絡まりあきらかにはさみでカットするとグチャグチャになるような
場合は返品すればいいと思います。
カットして見た目に問題ない場合は返品するだけの時間と労力を天秤にかけてみた方がいい
のではないかということです。
もちろん、完璧傾向が強いとこのようなことでも躍起になって没頭しやすい性質があり
またそれがいろんな思考を暴走させてしまうのが痛いところではあるのですが…
躍起になってるときには息はハァハァ上がって、肩はこわばっていると思います。
こういう状態のときはスイッチが入ってしまっているので正常な判断ができてい
ないはずです。なので物事と格闘するということを少し休むことも大事です。
というか強制的に休むようにしないといけないと思っています。
そして少し落ち着いたらどういう対応をするか決めるといいです。
ここで返品するという選択した場合もどうして返品するのか、あなたなりの基準を持つ
ようにすればいいと思います。思い込みなのか観念という思考が先行してるのかを見分
けるのは難しいので五感を意識してみてください。
よく見て、触って、肌で感じてみてあなたの感覚を身に着けてみてください。
ユニクロオンラインで何度も返品交換をして精神もボロボロになった私の話
私はユニクロのオンラインで買い物をして返品交換を繰り返して結局は何も買わずに
返金してもらったということが結構ありました。
中にはあきらかな糸のほつれというものもありましたが、それは1つか2だったと思
います。
それ以外はすべて先述したような引っ張るとするっと抜ける糸のほつれです。
当時私はひとつの服に20~30分ぐらいかけて細かく縫製を確認していました
のでほつれ、破れなど確認している私自身も精神状態はひどかったと思います。
とにかく順序を決めて縫製されてる箇所をすみずみまで確認するのです。
特に脇部分やポケット(過去に破れていたことがあったから)は破れていないか丁寧に
確認していました。
そして、不満があればすぐに電話です。
ユニクロのコールセンターに何度電話したかわかりませんが、いつも上席対応で同じ人に
対応してもらっていました。
Nさんという方でしたが、当時の私はHIVノイローゼでいっぱいいっぱいだったので
クレームのつけ方もかなり傲慢だったと記憶しています。
ユニクロの倉庫で梱包する人たちにも、返品されてないもの、誰も試着してないと
思われる服(潔癖もあるため)を選んでもらうようにコールセンタの人に指示していた
こともありました。
まぁ、うるさすぎるクレーマーにもその都度対応してもらっていたので対応して
いただいたNさんも大変だったと思います。
それと同時にギャンギャンクレームを言う私自身も精神がどんどん崩壊していくの
を感じました。
しかし、イライラは止まらずイライラするたびに物に当たりちらしキッチンの扉を
蹴り壊すことに快感を覚えるようになりました。
不安や心配の種は日常生活のいたるところに落ちています。あなたも私のように負
のスパイラルに陥る前にどこで折り合いをつけるかを一度考えてみるといいでしょう。
ユニクロのみなさんにはご迷惑おかけました。この場で謝罪したいと思います。