不安や心配を払拭するための繰り返し行動は建設的な目的を見失う!

過剰な確認行動は、集中し過ぎてしまうと言うこともできる

ガスの元栓や鍵のつらい施錠確認で思い悩むこともあるかも知れません。
これは、注意力が散漫で集中力がないからこのような過剰な行動に苦しめられると思って
いませんか?

 

もしご自身を「なんてダメなヤツなんだ!」と思って卑下してしまっていたらご自身を責
めないでいただきたいのです。

 

過剰な確認をしてしまうのは、集中力がないわけではありません。
寧ろ集中しすぎるのでこのようなことに陥るのです。

 

私自身も確認を過剰にし過ぎて疲れてしまうことはたびたびあります。

このときはやはりカチカチに凝り固まった自分のルールや強固なこだわりに、集中しすぎて
しまうからというのが冷静に観るわかります。

もちろん、不安に囚われてる渦中では仮に頭の片隅でおかしいと気づけても恐怖のために
連続した同じ行動を繰り返してしまいます。

これも各々違いますが、潜在的な不安や心配など特定のことが四六時中頭から離れず、その
特定のことに集中しすぎてしまい更にそれを解消させるための行動を取ることに躍起になる
から泥沼に嵌るのです。

 

今すべき目的にいかにエネルギーを振り分けることがポイントになるのですが、
そのコツをご紹介していきます。

 

不安や心配などのイヤな感情にどっぷり浸りながら物事を進める

神経質気質の人は何事においても完璧主義傾向がすくなからずあると思います。

完璧を求める心理としてその根底には、不安や心配などの感情が強いためだと見ることができ
ます。

 

しかし、度が過ぎると傍目から見て本来の建設的な目的とまったく関係のない、日常生活な
些細なことにも各々の理論を持っています。
例えばリモコンを置く位置をmm単位で整えるなどです。

脳内から支配されているその理論に従わないと営業成績が悪くなる、テストが70点以下の
点数しか取れないなど、ゲン担ぎをして徹底してリモコンをmm単位で揃えるのです。

とにかく場所や時を選ばずにある特定の自分の脳内の支配で、決めさせられた事やルールなど
にしばり徹底して自分のやり方でやるあまりに、手順が一つでもくるったりするとそこに意識
が持っていかれてしまいますね。

 

自分の徹底したルールや強いこだわりに集中し過ぎるので、物事を抽象的に捉えてしまい他の
物事の細部への確認などに無意識に目的がすり替わってしまうのです。

しかし、

 

一般的に悪く言えば融通が利かない人と見られてしまいがちですが、このエネルギーの振り分
けさえ間違わなければこの気質は世の中で発揮することができと思っています。

 

パイロットは飛行機を出発地から目的地まで安全に運行することが職務であり目的です。
もっと言えばどんなことがあっても無事に帰ってくることですね。

 

ところが、航行中にトラブルが発生することもあります。
飛行中にエンジンから火が出たら先ずエンジンを安全に停止します。

 

しかし、パイロットは不安や心配を抱えながらも平常時の飛行も意識しなければいけません。
エンジンだけに集中して気を取られたら他のところがおろそかになってしまうからです。

 

エンジンを安全に停止した上で平常時の飛行をしながら、今飛んでいる最寄りの空港に緊急
着陸をする必要があります。不安だけど建設的な行動に軸を於いて修正していると言えるで
しょう。

 

これがエンジンだけに集中してしまい気を取られてしまうと、ヒューマンエラーが起こり大
事故につながりかねません。エンジン以外のトラブルだって同時に起こる可能性もあるので
全体的に物事を観ることが必要とされます。

 

私たち神経質気質の人たちは本来すべき目的が、無意識のうちにどんどんゲン担ぎ的な目的
にすり替わってしまうので今すべき目的に意識する必要があります。

 

何をするのかという目的と手段をしっかりと把握する

今から何をするのかという目的をしっかりと把握するのは、細部へのこだわりや
マイルールを排除して目的がすり替わってしまうのを防ぐための第一歩です。

 

あなたも肚の底で痛感してると思いますが、強いこだわりやマイルールを遂行すること
が目的もすり替わること。

何かする前にすべき目的を紙に書いて、いつもこだわりやマイルールに囚われだしたら
紙に書いた目的を見るようにします。そうしないと本来の目的を達成できなくなってし
まいます。

建設的な営みをしてる最中に、囚われたことに気づけない場合も珍しくないでしょう。
ただ、囚われてるときはなんとなくモヤモヤ、ザワザワしているはずです。
気付いたら気分がスッキリしないまま紙に書いた目的を見るのです。

 

 

「ガスの元栓を閉める」や「鍵を施錠する」という目的に対してその過程で出る締め方
による強いこだわりや手順などは手段であり、それが目的にならないように最終目的に
意識するのです。

「ガスの元栓を閉める」や「鍵を施錠する」にしっかり主軸を置き目的意識を持つこと
だけに注力しましょう。

 

すぐに、目的を見失ってしまう不安や心配というイヤな感情や思考に振り回されたまま
でも結構です。鍵を閉めるときに人がいなければ目的をブツブツ呟いてもいいと思いま
す。

 

もちろんブツブツ言ってるのを人に見られても気にならなければ、
この場合呟くべきでしょう!

 

「今私のすべきこと、目的は鍵を閉めることだ!!」とブツブツと連呼して
自分で発している言葉を聞いてから、実際に鍵を閉めるのがいいでしょう!

人間はひとつのことしかできない!目の前のことに全神経を使って挑もう!

誤解を生まないように先に言いますが、ここで言う全神経を使うというのは
「徹底的に集中しろ!」ということではありません。

 

「ガスの元栓を閉める」や「鍵を施錠する」ひとつひとつの行動を丁寧に遂行すること
が大事ということです。

 

なので、不安や心配が出ていてもそのままの状態でいいからすべきことに意識を向ける
のが良いですよ、という意味になります。

 

さて、前置きが少し長くなりましたが。

 

人間の脳はひとつのことしかできません。マイルールや自分の決めた厳格な手順に囚われ
て、流されてしまうとマイルールの徹底や厳格な手順を遂行してしまいます。

その時しか得られない自己の非合理な理論に基づく心の安定を無理やり得るようとするこ
としかできないということです。

 

私もこの負のループに嵌ってしまうのですが…

 

なので、事実に基づくことに神経を使うことに意味があります。
最初は気分的に落ち着かないですが、これにフォーカスしていれば「ガスの元栓を閉めた」
や「鍵の施錠をした」という風に肌感覚でわずかでも感じられるようになってくるはずです。

 

私が肩が凝る、首が痛いと感じるときはイヤな感情に囚われて同じ行動をしている

私は何かに集中しすぎてのめりこんでしまうと、肩が硬くなり首にも痛みが顕著に現れます。

 

こういうときは身体が悲鳴をあげているので、強制的に繰り返し行動にストップをかけるよう
にしています。

ただ、あなたもご存じのように強制的に行動を止めるとものすごく嫌な気分になります。

 

何度も鍵の施錠確認をやっていたら頭はボーっとしてワケがわかならなくなりま
すが、この状態でもかすかに何か異常だという感覚があるはずです。

 

そのかすかな感覚を頼りにすることです。
自信を持つことは非常に難しいですがそれでも前に進むことは大事です。

 

少しづつですが、トレーニングしているとイヤな感情を持ったまま外出できるようになってくる
と思います。

 

スゴク勇気は要りますが、こういう方法もあるのであなたも頭の片隅に置いておいていただけれ
ばと思います。

 

あなたの場合は、繰り返し行動をしてるときには身体と頭はどんな状態になるか、それをつぶさ
に観察して自身の状態を知るということで対応しやすくなると思います。